過ぎゆくものの儚さ。

子供のころ、夏はとにかく興奮の連続だった。
机やロッカーに入れっぱなしだった荷物を抱えて
帰ってきた一学期の終業式。
凛とした空気を感じて早朝のラジオ体操。
時間よ止まれって願った炎天下のプール。
花火大会、夏祭り、盆踊り、かき氷。
家族旅行、親戚の家で見たすいかの大きさ。
まっくろな肌、疲れて昼寝、BGMは扇風機と蝉の声。

あれから何十回と夏は過ぎていった。暑さが苦手な僕は
すっかり夏が嫌いになったがそれでも夏は永遠に特別なものだ。
僕の中の少年はいまでもこう言う。
「冒険してるか?」

九月になった、季節は秋に向かおうとしている。

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