飾らぬ職人仕事

子供の頃から親父とオフクロふたりで小さな時計屋を営んでいたのを見ていたせいか、こんな風に早く独立したいと思っていた。

自分も紆余曲折、30を少し過ぎて、自分の道を歩み出した。

父が亡くなった後、整理していたら当時の店の日誌が出てきた。

日々の売り上げを見て、大変な生活だったことを知ったけど、好きな道、自由な時間の使い方を選んだ父を尊敬している。

そこまで真似ることになるとは思わなかったけど( ´∀`)

こちらも大将とそのお母さまでやられている店「魚くま」さん。

住宅街の中にひっそりと。

コロナ禍を受け、16時と19時半の二部での予約制。小さい店なのにさらに席数削って努力されている。

気取らない街の寿司屋。しかし味は一流。

好物の鯛と鰯もそれを越えてくる。

鮪は奄美の中トロ、とろける脳天、生鯖の甘さ、蟹味噌の盛り様、ハタの弾力と旨味に驚愕。

テレビは決定的瞬間みたいな番組を流していた(それも街寿司屋の良さ)けど、それ以上のインパクト。

紋甲烏賊のねっとり感も素晴らしい。

白子も鰻の肝も貝も、また街寿司屋らしい隠れ名物の蟹クリームコロッケも飾らぬ真摯な仕事ぶり。日本酒も美味しくいただいた。

締めの雲丹。

シャリにまで雲丹を混ぜ込んだ贅。

安心安全にも配慮した、付き合いのある個人店。俄然応援したくなる。

二時間ゆっくり食べ、飲み、大将とお母さまに笑顔で見送られありがたい宵。

そういや親父も店を閉めてもひとりで作業台でそこだけ灯りをつけて黙々て仕事してたな。その背中を見て育った。

金に変えられない情熱と矜恃。

今日も愚直にモノ創りをしよう。

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