魅せる言葉


世界では数千とも未知数とも言語があると諸説いわれている。文字なんて一体何種類あるのだろうか。
日本人(特に俺の仕事)は主に平仮名、漢字、片仮名の頻度が高い。このチョイスがまた想像力を喚起させるんだよね。「出来る」→「できる」や「下さい」→「ください」などの物書き的な決めごと表記ではなくてね。
先日、毎月お品書きを書いている和食屋のメニューの打ち合わせをしていた時に「鮑」の表記をどうしましょうかと板長に聞かれた。その店は雰囲気のいい上品な感じと店内に花を生ける優しさがあるところなので、「あわび」(平仮名)がいいと進言させていただいた。平仮名の「あわび」はまぁるい部分が多く「鮑」や「アワビ」より柔らかな感じがするでしょ。まぁ、感じ方はさまざまだしそのあとに続く言葉によって表記も異なってくるんだけど、ニュアンスやイメージを伝えるためにだいだいそれなりの意味や考えを巡らせて書く。普段なにげなく見てるメニューにもそんな思いが込もっていたりするんだよ。

いろんな景色を抜けながら言葉っていう線路はどこまでも続いてゆくんだ。

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