夏の向こうに。

コンフェデレーションズカップは愛するブラジルの圧勝で終わった。ロナウジーニョ、カカー、ロビーニョといった希代のクラッキ(名手)にアドリアーノのパワーとスピード。ロングボールを使わず、サンバのリズムよろしく明るく弾けるようにワンタッチ、ツータッチで相手陣内に切り込んでゆくさまはブラジルの真骨頂。W杯に期待大。
話は変わって七月一日、いよいよ夏の始まりって感じ。というわけで曇天だけどこれから横須賀の海に夏を見つけに行ってきます。ラジオからジョンの「beautiful boy」、うん、夏の始まりには悪くない。

BGM

よく「作品など書いているときは音楽などかけているのか?」と聞かれることがある。集中すればそこに嫌いなヘビーメタルがかかってようと「引っ越せ、引っ越せー!」とおばさんが騒ごうとまったく耳に入らなくなる。ただお店のロゴやメニューなどデザインが主になる書の作業は好きな音楽をかけて書く。今日はロック(まぁほとんどがそれなんだけど)、テンションがあがってゆく。昔の音楽ばっかり(最近ではThe DEAD 60’Sというバンドがクールだった)だけど、聞き慣れた曲で鼻歌でも歌って、リズムをとりながら書を描いたり、料理を作ったりする時間は引き籠もりがちな僕にとって青空みたいなものだ。

風景の中の思想

かつてコピーライターをしていたことがある。熱を内包しながらもちょっと切なくて冷静な言葉(コピー)が好きでその影響が少なからず今の自分の文体になっていると思う(というかそれ以前から自分自身そういうタッチが好きだった)。中でもこの「いいちこポスター物語」(河北秀也)という本が好きだった。久しぶりに読んでみるとあの頃の自分さえも蘇ってくる。当時六本木で飲食の仕事をしていて円形脱毛症になるほど悩んでいたときに、この「いいちこ」のポスターが駅に貼ってあってそれにいつも憧れていた。何かをうらやましがるくらいならやってみろ、だ。それからその会社を辞めてコピーライターになった。その後、書を始めたときに自分の作品をこれまた業界の重鎮、僕の一番尊敬しているコピーライター(アートディレクター)秋山晶(キャノン、キリンラガー、キューピーの広告などが有名)氏に送ってみたらなんと感想を記した丁寧なハガキが届いた。その感動はいまでも忘れていない。コピーライターとして突っ走った一時、それはその後の僕に意外にも大きなものをもたらしているのかも知れない。今日の東京は36℃を越えた?くたくただ。明日は涼しくなれよ。さぁビールでも飲もうか。

Store in now

「Footival」発売されました。今号はJFLの横河武蔵野FCというチームを取材して描いた。その後このチームをサポートしている会社(ミネラルウォーターを製造販売しているところ)から編集部に連絡があり今回のコラムの書をラベルにしたチーム用のペットボトルを製作したいとの話があってその使用許可の電話をいただいた。今まで誰かの役に立つどころか迷惑をかけることばっかりしてきたのでこうして書を書くことで誰かに喜んでもらえたり、役に立ったりできることを本当に嬉しく思う。贖罪というわけではないけど劣等感を力にしてきた僕自身にとって光を与えてくれることだ。臥薪嘗胆、一生懸命にやるだけ。次回は個人的にもずっと描いてみたかったカズこと三浦知良選手への思いを綴ってみる予定。

潮の香り

昨日、仕事で横浜方面に行ったのでちょっと足を伸ばして海の方へ向かってみた。ここは桜木町の臨港パーク。桜木町は僕の書と密接なつながりがある街だ。二年連続でGWの期間、この街で書のイベントをした。そしてまだ書を始めたころ何度かこの臨港パークに来てはスケッチブックにいくつもの言葉を書いた。一番行きやすい海でもあるけど、自然とテクノロジーと異国情緒がまざったこの街がなかなかに好きだ。想い出を辿りながらのんびり歩いた贅沢な夕暮れだった。

Scenery where dog exists.

どんなに急いでいてもかならず足を止めるか、スローダウンしてしまう風景がある。それが犬のいる場所だ。子供の頃(といっても中学生だが)に実家で犬(ペルって名前)を飼いだしてから僕はすっかり犬のとりこになってしまった。もうずいぶん前にペルは他界してしまったがいつだって犬は僕を優しい気持ちにさせてくれる。しかし見るのと育てるのでは大きな違いだ。生き物だからやはりかわいそうな思いはさせたくない。そして日常をともにするのは大変だ、友人の子供を見ていてそう思う(犬と一緒にしては失礼だろうか)。まだまだやりたいこともやるべきことも残ってる。しかしもう少し余裕ができたら毎日の景色に犬がいるのもいいなと思う。それまでは約束の時間にちょっと遅れながらも犬のいる景色に足を止めていよう。

ミステリーショッパー

この前知人の車の中で久々にビートルズを聴き、やっぱりかっこいいねぇと思い、今もビートルズを聴きながらそれ関連のサイトをあれこれ覗いているうちにふと目にしたブログの記事がとてもなつかしかったのでそのことについて書いてみよう。それは「ミステリーショッパー」っていう職業についてのこと。外食産業(主にチェーン展開されている企業)などの各店舗に自社で雇ったこのミステリーショッパー(覆面調査員)が客を装って出向き、接客やサービス、清掃状況などなどことこまかにチェックして本社に報告するという仕事である。僕は十代のころ、某ファストフードでバイトしていてそこにも当時このミステリーショッパーなる人がよく来た。でもあきらかに一般の客とは様子が違うからすぐバレてしまい同じエリアの店舗に電話して「これからミステリーショッパーがそっちにも行きますよ〜」なんて社員の人たちがやってた。まだ高校生の僕から見てもやっぱり挙動がおかしいと感じさせる所作は滑稽だったな。二十年近く前のことだから今はそんなことないんだろうけど。偶然誰かのブログでミステリーショッパーという言葉を聞き懐かしく思い、そしてそういう職業は世間的には知られていない(テレビで特集していたらしい)のかと。ちょっといやらしいものを感じる仕事ではあるがそれによって現場に緊張感が生まれ、サービス向上につながるんだから大切なことでもあるのか。まさにマジカルミステリーショッパーだな(強引にビートルズでまとめ)。

Roll with me!

これはちょっと自慢の宝物。15歳のときにはじめてガットギターを手にし、それからいつくかのギターと出会ってきた。それぞれに想いがあるものばかりだけどこの一本は特に思い入れが強い。俳優でもある石橋凌氏がヴォーカルのバンドARBの初代ギタリスト(中・高校時代によくコピーしたなぁ)でその後、甲斐バンド、現在もソロで活躍中の田中一郎さんから2003年の秋にいただいたものだ。これを握るとロックの熱い情熱が湧き出てくる。先日もあるアーティストの人と「技術や造詣の深さって初期衝動の上に成り立つもんだよね」って話してたんだけど、なんにせよそこの部分は非常に大切だと思う。初めての感動、愛おしいと思う気持ちや、素晴らしい!とかダイレクトな感情をこころのベースに持ち続けるから面白いんだと思う。ねぇ?

親父

六本木にある中国料理屋が最近恵比寿にも出店、すっかりお気に入りになり昨日も朝までそこで飲み、ちょっと遅く目覚めた午後。なにげなくテレビをつけてたらフジテレビで「父の日スペシャル・五島のトラさん・頑固オヤジと大家族の12年」という番組をやっていた。長崎五島列島のある家族、特に大黒柱の父親を12年間追ったドキュメント。不器用だが強い信念と愛情を持った父親と時にぶつかりながらも尊敬し、成長してゆく子供、静かによりそい支える母親に本気で涙が出た。くそ軽はずみなものが氾濫する中で忘れてはならない姿がそこにあった。考え方はさまざまだけど親父は家族で恐い存在であるべきだ。男は威厳を持って凛と立つべきだと思う。思えばうちの父親も、とても厳格で不器用で無口な人だ。アットホームでフレンドリーな欧米の家族のようなスタイルもいいけど威風堂々の大黒柱は必要だと思う。けして多くは語らないけど親父の背中や存在から俺はたくさんのことを学んだ。日本人であることを誇りに思う今日この頃。

共同作業。

たいがいの仕事はひとりですることが多いので撮影やインタビューなど現場のみんなで創りあげていくことは刺激的で楽しい。テーマは「ザ・ヤクザ」、女流カメラマンによるかなり気のこもった作品に期待大。近々に写真をこのサイト上でアップしますのでお楽しみに。撮影中も終了後も芸術論で盛り上がり、熱い時間を過ごした。カメラマンの野呂さん、画家のエイジくん、やすらぎをくれたひめちゃん(三歳)に感謝。

今日は朝からひとり韓流ブームになっている。キム・レウォンなる俳優に贈るという作品制作の依頼を受けハングル語をネットで検索してみる。そうこうしているうちに韓国にある広告代理店から電話があり仕事の打ち合わせに入る。日本語が話せる担当が入院したらしく、カタコト日本語の別の人と会話(うまくかみ合ってない)。さすがに電話でビジネスの話になると英語を使うのを躊躇する。その後こちらから連絡したらつながらない!?国番号もエリアコードも入れているのになぜ?締め切りは今日、大丈夫か、俺?いや大丈夫か韓国の会社?!