sympathy for the devil

ちょっと重く、シリアスで痛みを伴う
考えさせられる映画を最近二本観た。
お気楽な気持ちで対峙することはできない作品。

まず昨日、試写で観た一本。

「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」
ローリング・ストーンズを創った男。楽器を操る天才。
しかし作曲をせずリアルホワイトブルースを追求した男。
自分の内側にこもりドラッグに逃避した孤高の狂人。
無茶苦茶なヤツだけどストーンズで俺は一番気になる男。
映像は美しいけど、これ、ストーンズやブライアンのこと
知らないとおもしろくないのでは?
ブライアンの寂しさや、やるせなさや自己嫌悪がスクリーンから
あふれていた。自宅プールに浮かぶブライアンの水死体。
自殺?他殺?犯人は?それは観てのお楽しみ。
ブライアンの墓石に実際に刻まれている言葉。
「僕に冷たくしないでくれ」
すごくよくわかるセンテンスだ。

そして以前から観たかったもう一本。

「BUS 174]
ブラジルのストリートチルドレンがバスジャックをする
ドキュメンタリー映画。2002年に制作された「シティ オブ ゴッド」
の流れを受けるブラジルのダークサイドに光りあてた佳作。
ブラジル好きの俺としてはとても興味深い作品。
「シティ オブ ゴッド」の方が好きだけど、この類は
面白いとかそうじゃないとかの内容じゃないし。
ギャング、ストリートチルドレン、警察、刑務所、麻薬、
差別、貧困・・・ファベイラ(ブラジルの貧困街)では
そのすべてが悪の温床となる。
アドリアーノ(ブラジルのFW)もファベイラの出身で、
生きているだけでも凄いといわれてしまうエリア。
ファベイラの記事や文献などもけっこう読んだけど
リアルな映像で見るとさらに厳しさを感じる。

環境に人は順応したり変化したりする。苦境に堕ちたとき
そのまま堕落するか、抜けだそうと努力するか。
結局は環境のせいじゃない、自分の精神力の問題か。
でもこうして事実に則した作品を観ると親や兄弟や恋人(伴侶)、
仲間の力っていうのが大きく影響するんだと自写する。
やっぱり、人はひとりでは生きられない。

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